CMディレクターとして活動した10年間の貯金と経験を注ぎ込み完成させた完全自己資本映画。サイズの異なる人々が共存する静かな村。銃を片手に幻の生物ピンキーパンキーを追う少女。ミニチュアサイズの店で働く女。男の乳首を吸う毛むくじゃらのクリーチャー。透き通るような白い肌に変な果物を実らせた木の精。村の上空を浮遊する巨大な逆ピラミッド。異常と正常の境目のない世界のなかで浮かび上がってくる借金、報われぬ愛、不倫、幸福の追求といった日常的問題の数々……美しく変態的で夢想的な新感覚のSFコメディ。『あさっての森』は、物語を追う映画というよりも感覚的に体験する映画。デビット・クローネンバーグが「テレタビーズ」...