二年前に夏子は、夫・敏彦の転勤に伴ってハワイへやって来た。幸福だった家庭も、夏子が敏彦の愛を失うと共に崩壊していく。ある晩、夏子は寝室の窓に人の姿を見るが、敏彦は一笑に付して取り合わなかった。そんなある日、知人の都がやって来て、憔悴した夏子を励ますかのように、しきりに浮気をすすめる。月の輝く晩、渚を散歩していた夏子の前に、海の中から一人の青年が現れ、夏子を待っていたと言うと一気に彼女を抱きしめた。それから毎晩、夏子は青年の名前も知らぬまま、求め合い、彼との愛に溺れていく。敏彦が仕事の都合で東京に戻る事になり、夏子は飛行場まで彼を送っていった。その帰りに夏子は青年と愛し合うのだった。そして、夏子...